HSPの妻と非HSPの夫が、より良い夫婦生活を送るために読んだ「3冊の本」
イッコです。
HSPをご存知ですか?
「感受性が強く、敏感な気質を持った人」、つまり「繊細な人」です。
私は、自他とも認めるHSP。
そして、旦那さんのリョーは、「非HSP」。
考え方や行動が全く違うので、以前はイライラすることが多々ありました。
しかし、お互いを理解し、尊重することで、衝突が格段に減りました。
お互いを理解するきっかけになったのは、3冊の本。
今回は、HSPの私の視点から見た「夫婦間の価値観の違いから起こる衝突」と、それを解決した「3冊の本を」ご紹介します。
HSPの私が書いたブログ記事
「HSPとは?その特徴、種類、付き合い方をまとめました」
「HSPの子どもに、かけたい言葉」
非HSPの旦那さんが書いたブログ記事、「繊細さん(HSP)である妻との付き合い方を考察しました」
も合わせてご覧ください。
HSPの妻と、非HSPの夫の心の中
HSPとは、「Highly Sensitive Person」の頭文字を取った言葉です。
非常に感受性が強いため、環境からの刺激に敏感で、あれこれ考え過ぎ、他の人より疲れてしまう人の気質です。
HSPの妻(私)と、非HSPの旦那(リョー)には、結婚当初「ズレ」を感じることもありました。
HSPの私からすると、
なんでそんなに「ポジティブ」で「社交的」なの?楽しませるために演じているのでは?
旦那さんからすると、
なんでそんなに、小さなことを気をするの?
といった感じでした。
夫婦理解が困難な時代
HSPの中には、「HSS型HSP」の気質の人がいます。
一見外交的に見えますが、HSPの気質があり、外部からの刺激に弱い」タイプです。
詳しくは『繊細だけど、好奇心旺盛な「HSS型HSP」の人』をご覧ください。
私は「HSS型HSP」です。
「HSS型HSP」の私と、ポジティブで「超」がつくほど社交的な旦那さん。
新しい場所に出かけたり、友人と楽しく飲んだり、と一緒に楽しみます。
しかし、お互い理解できない行動や発言が多くありました。
例えば、知り合って間もない娘の保育園の親と、子連れの飲み会。
盛り上がって楽しいですね。
そこで、旦那さんは「みんなも楽しいはず」と言い、ことあるごとに保育園の親を誘うようになりました。
HSS型HSPの私からすると、「誘いすぎると迷惑ではないか?楽しいけど、気を使うので頻繁にはいきたくない」と思うのです(その後、様々なイベントや飲み会で交流を持ち、今では気兼ねしない関係になっています)。
お互い、理解できない日々がありました。
夫婦の理解が進むきっかけになった、3冊の本
はたから見ると、好奇心旺盛で似ていそうな、HSS型HSPの妻と非HSPの夫。
実は、お互いの価値観が違いすぎ、衝突することも多々ありました。
そんな中、優しく賢い旦那さんは、その違いを考察していました。
お互いの違いに気づき、尊重する(2015年頃)
1冊目のおすすめ本は、
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす』マーカス バッキンガム &ドナルド・O. クリフトン(著)、田口 俊樹(翻訳)です。
人には生まれ持って「得手・不得手」があります。
「不得意」なことを、たくさんの努力で人並みのレベルに持っていくより、「得意」なことを伸ばすことで「人生を豊かにできる」、というコンセプト。
アメリカのギャラップ社が開発した、才能診断ツール「ストレングスファインダー」のオンライン診断を受けることができます。
177個の質問に答え、(34の資質の中から)自分の気質(強み)の5つが分かります。
この本の流れは、以下です。
- 「個人の強みとは何か?」と、少し難しい話が続く
- 袋とじのアクセスコードを使用し、オンラインで177個の質問に答える
- オンラインで、自分の気質(強み)が診断される
- 本に戻り、強みの活かし方が解説される
(オンライン診断ができるのは、1冊につきひとり。2人の気質を知りたい場合は、2冊購入しなければなりません。)
上司にすすめられて読んだら、すごく納得した。読むのが面倒なら、診断だけやってみない?
と渡され、読み進めました。
結果
旦那さんの気質は、「最上志向」「着想」「ポジティブ」「社交性」「コミュニケーション」の5つ。
「明るく社交的で、どんどん輪の中に入り、自分のアイデアを魅力的に語り、上を目指す気質の人」のようです。
一方私の気質は、「共感性」「個別化」「達成欲」「成長促進」「親密性」の5つ。
「相手や周りをよく見て、相手の立場にたった行動や言動をする。周囲が喜び・成長することに喜びを感じる気質の人」のようです。
夫婦で真逆の気質でした!
だから、考え方や行動がこんなに違うのか!今までわからなかった部分が「理解できた瞬間」でした。
違いに気づき、お互いを尊重できるようになったのは大きな変化です。2冊購入する価値のある本でした。
2017年、新版(ver2.0)が出版されました。改訂版は、100ページ少なく、よりまとまっているようです。
「しっかり知りたい場合は旧版」「読みやすく知りたい場合は新版」をおすすめします。
自分がHSPであることに気づく(2019年3月頃)
「ストレングスファインダー」の診断で、夫婦間の違いを認識、尊重する生活になりましたが、まだ私自信がHSPだとの認識はありませんでした。
そもそも、日本でHSPの概念が世の中に広がり出したのは、2018年ごろ。それまで、HSPという概念がなかったのです。
この頃出会ったのが、2冊目のおすすめ本、
『HSPあるある!』おがたちえ(作・画)です。
HSPの漫画家のおがたちえさんが、HSPの「生きづらさ」を紹介したものです。
面白く、ほろりと泣ける4コマ漫画です。
Twitterやnoteで連載されていたものが、書籍になりました。
私はnoteで毎日見ていました。
4コマ漫画の後にHSPの人が、「よりよく生きるヒント」が書かれていたことに共感し、たまに(ドキドキしながら)コメント欄に感想を投稿しました😊
そうそう、コレ、わかる〜!私と同じだ!
と、言いながら、旦那さんにすすめたことを覚えています。
漫画のイラストが優しく、内容がコミカルです。HSPの気質を、パートナーや友人に笑いを交えながら「サラッと」伝えられるのが良いです。
HSPの特色、対応をお互いに認識する(2019年11月頃)
おがたちえさんの漫画を、旦那さんに紹介してから数ヶ月後。旦那さんが夜になると読み、たまにリビングのテーブルに置いてある本がありました。
気になって買ってみた。良かったら読まない?
と渡された本が、3冊目のおすすめ本、
『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本」』武田友紀 (著)です。
HSPを「繊細さん」と表現し
- 繊細さんとそうでない人の違い
- 繊細さんは悪いことではない
- 繊細さんのストレスの防ぎ方
- 繊細さんが自分を生かせるようになるための助言
などが書かれています。
表紙や中身のデザインがかわいく、読みやすく工夫されています。
どこを読み進めたらよいか、細かく配慮された構成に温かみを感じる本です。
「色々気にすること=「悪いことではない」、と気付かされます。
私にすべてが通じるわけではありませんが、非常に共感します。
いつでも手に取れる場所に置き、時折読み返しています。
まとめ
HSPの人は繊細で色々考え、傷ついてしまいます。
今回紹介した3冊の本は、私の価値観を大きく変えるきっかけになりました。出会えて本当によかった本です。
考え方の違いに悩んでいる方々におすすめです。
また、夫婦での関わり合い方を、諦めずに模索してくれた旦那さんに感謝しています。
本によると、繊細さんは、本当に信頼できる人・居心地の良い場所を見つけた時に、ラクになるそうですよ。衝突することもありますが、その通りだと思います。
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