繊細さん(HSP)である妻との付き合い方を考察しました
リョーです。
僕の妻であるイッコさんは、自他とも認める繊細さん(HSP)です(※繊細さん(HSP)については、次に説明します)。
そんな彼女との結婚生活も12年が過ぎました。
まだまだ、全てを分かり合えているとは言えません。
しかし、「繊細さんである妻」と「繊細さんではない僕」の実生活から、お互いに気持ちよく生活していくための「コツ」や「心構え」について、分かってきたことを、まとめてみました。
夫婦関係に限らず、パートナー、友人や仲間である繊細さんとの、より良い付き合い方の参考になればと思います。
HSPの妻の書いたブログ記事も合わせてご覧ください。
繊細さん(HSP)とは、こういう人
HSP=Highly Sensitive Person
つまり、とっても繊細な人のことです。
そのままですね。
この分類に入る人が、5人に1人くらいはいると言われています。
『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』(武田友紀著、飛鳥新社、2018年)によると、以下のような方が「繊細さん」に当てはまるようです。
- まわりに機嫌が悪い人がいるだけで緊張する。
- 相手が気を悪くすると思うと断れない。
- 細かいところまで気づいてしまい、仕事に時間がかかる。
- 疲れやすく、ストレスが体調に出やすい。
そして、僕の解釈する繊細さんは、こういう人です。
- 色んなことに気が付きやすく、
- 人や場の空気を深く読み、
- それらを他人がどう思うか、
とっても気になる人です。
繊細さんでない人(以降、「非・繊細さん」と呼びます)の想像を超えて、そのような感覚があるようです。
繊細さんとの付き合い方のコツ
僕が考える「繊細さんとの付き合い方のコツ」は3つあります。
人より気が付く能力が高いことを、こちらが理解をして接する
繊細さんは、色んなことに気が付いて、色んなことが気になってしまう人です。
たとえば、机の端にコップが置いてあります。
非・繊細さんは気にならないとしても、繊細さんにとってはコップが落ちてしまうと、気になって仕方が無かったりします。
繊細さんと一くくりに言っても、人それぞれで気になるポイントは違います。
繊細さんは、気になるポイントが、非・繊細さんよりも多く、それにしっかりと気づく人です。
それは「ミスやアクシデントを未然に防ぐ能力に長けている」と言えます。
他人に細やかに気遣うことができる、気の利く人なのです。
非・繊細さんの僕が、「気を付けよう!」と常々思っていても、見落とすことが、繊細さんの妻にとっては「ごく自然なこと」として気づけるのです。
ただし、常に気になってしまうことで「ストレス」も多いようです。
非・繊細さんの私たちは、「そんなこと気にしないでいいのに」と考えるのではなく、生来の性質として「気になってしまう」ことを理解し、繊細さんである彼・彼女に寄り添う姿勢でいることが必要だと思います。
僕の妻の例でいうと、部屋が片付いていないとイライラすると言います。
取り出したものが元の場所に戻されていない、床に物が散らかっている状態は、とても気になるようです。
僕としては、そんなこと気にしなくていいじゃないか、片付いていなくても問題ないじゃないか、と考えている部分もありました。
しかし、気になってしまうのだから、仕方がないと思うようにしました。
そして、できる限り片付けなどに配慮するよう気を付けています。
人より気が付く能力が高いことを、本人にも自覚してもらう
繊細さんにとっては、「気になる」「気が付く」ことが、あまりにも当然のことのように感じられるようです。
つまり、他の人が気にならないこと、気が付かないということが不思議なようです。
場合によっては、「怠慢だから気にしない」「わざと気を付けていない」というように感じてしまいます。
いくら僕が気を付けていて、「気をつけているよ」と言っても、妻にとっては「気を付けてこのレベルな訳はない」と感じられます。
特に自分が繊細さんであることについて自覚していなかったり、その特性について知らなかったりする繊細さんにとっては、自分と他の人との違いが理解できず、ストレスを感じる状況になると考えられます。
繊細さんである配偶者やパートナー、友人、仲間に、自分の特性を知ってもらうようにしましょう。
「自分が人より気が付く能力があること」「それはみんなが持っている一般的な能力でないこと」に気づくと、お互いのストレスを少なくして、相互理解を進める一歩になるはずです。
たとえば、冒頭で紹介したこの本は、とても分かりやすかったです。
繊細さんのペースでの、人との付き合い方を認める
繊細さんは、人の感情に敏感であり、強引なタイプの人に振り回されやすい傾向があるようです。
しかし、人に嫌われないように、人を傷つけないように、自分の感情を押し殺して、苦手な人とも苦手な素振りを見せずに付き合っている人が多いようです。
そうした繊細さんにとって、幅広い人づきあいは時に「苦痛」になります。
付き合いの範囲を「自分にとって心地よい人に絞って行動する」ことは、自分を守ることになるようです。
冒頭で紹介した『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』では、
「キライ」は大切なセンサー。人を嫌えるようになろう。
中略
「キライ」を封じていると、依存されたり相手から過度に干渉、要求されたりと、帰って人間関係がこじれてしまうのです。
とあります。
僕の妻も、ある時から「人に気を使うことをやめる」ことを決断して、以降はなるべく人に気を使わないようにして生きようと思った、と言っていました。
繊細さんについて理解する前の僕は、なぜ妻がもっと人との付き合いを広げないのか、理解に苦しむ時期がありました。
しかし、今ならそれらが、妻にとっての大切な自衛手段であることが分かります。
その上で、お互いにおける、人との付き合い方を尊重し合えたらと思っています。
まとめ
5人に1人はいると言われる「繊細さん(HSP)」。
配偶者やパートナー、友人や仕事仲間などに、当てはまる人は必ずいるはず。
理解することで、お互いが気持ちよく付き合うことができると思います。
少しでも、皆様の参考になり、よりよい生活が過ごせるようになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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