『なぜ僕らは働くのか』(監修:池上彰)は、子供だけでなく大人にも響く本
リョーです。
「なぜ勉強しなきゃいけないのか」「夢や、やりたいことが見つからない」などと、子供に言われた時に、どのように答えますか。
僕自身としては、学校で習う勉強は、は以下の意味があったと思っています。
- 社会生活での基礎となる教養
- 仕事で必要な知識を習得したり理解したりするために必要な基礎力
- 学び方の練習
また、夢はいくらでも変わっていいし、仕事をしながらやりたい事に巡り合う場合もあるから、子供のうちに夢ややりたい事が見つからなくても問題ないと思っています。
僕が子供に伝えたい、そういった内容が、何十倍・何百倍も豊かに、分かりやすく書かれている本を見つけました。
池上彰さん監修の『なぜ僕らは働くのか ~君が幸せになるために考えてほしい大切なこと~』です。
早速、子供と一緒に読んでみました。
一回ではなく、何度でも読んでもらえるように、今もリビングの本立てに置いています。
時々、娘も思い立ったページから読んでいるみたいです。
皆様のご家庭にも、是非おすすめめしたい一冊です。
『なぜ僕らは働くのか』概要
『なぜ僕らは働くのか』は、中高生向けに書かれた本ですが、漫画・挿絵があり、漢字にはふりがなもあるため、小学校高学年でも十分読んで理解できる内容になっています。
漫画では、一人の悩める中学生をモデルケースとして、読者は主人公と一緒に仕事への理解を深めていくことができます。
そして、その漫画に関連した情報が、イラスト付きで分かりやすく説明されています。
『なぜ僕らは働くのか』あらすじ
東京の進学校で不登校になり、母親の実家がある広島に引っ越した中学2年生の少年が漫画の主人公です。
その少年と同居する叔母がデザインを手がけている一冊の本(本書『なぜ僕らは働くのか』そのもの)が交互に織りなす形で、この本は成り立っています。
主人公の少年は、その本に出会い、一章ずつ読み進めていくことで、働くことや自分自身を見つめるようになります。
『なぜ僕らは働くのか』で説明されているテーマ・考え方など
『なぜ僕らは働くのか』では、以下にあげた、さまざまなテーマや考え方について、分かりやすく紹介・説明されています。
- お金
- 働き方
- 仕事の見つけ方
- 幸せ
- 新しい時代
- 勉強
いくつかの内容をご紹介します。
仕事の意義について
どのような仕事でも、誰かの役に立っています。
誰かにとって必要なもの・ことが、社会の中では仕事として存在するとも言えます。
本書では、様々な職種を例に、どのように人の役に立っているかなどを紹介しています。
サラリーマンや公務員は、一人一人の個別の業務に着目すると、どのように人の役に立っているのか分かりにくい場合があります。しかし、「チームとして見た時に、意味のある商品やサービスを生み出している」という説明は、非常にわかりやすいです。
お金と仕事の関係について
「お金を払うのは『ありがとう』の意思表示」という表現がありました。
これも、仕事の意味を理解する上で、とても大事だなと思います。
そして、税金という形で「ありがとう」の意思表示を受けて、公共サービスが提供されていることなど、とても理解しやすい説明だと、感心しました。
また、学校ではあまり教えてくれない大切な事も書かれています。
例えば…
- 人生100年時代と言われる今、自分の人生でどれくらいのお金が必要か
- 一つの仕事だけで人生を切り抜けなる必要はなく、様々なキャリアプランがあってもよい
などです。
まとめ
「一冊の本が人生を決める」
池上彰氏の、そんな思いが込められた本です。
この本は、中高生をメインターゲットに書かれています。
読んだ人たちが人生の様々な局面で、何度でも読み返して欲しいとしています。
本当に、人生の道標になる本です。
『なぜ僕らは働くのか』」は、親が子供に仕事の意味を教える場合にも、大人が仕事の意味に迷う時や、自分の仕事を見直す時など、様々な場面で読むべき本だと思います。
お子さんと一緒に読み、リビングに常備する本として、心からおすすめします。
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