「宿泊療養施設」体験記
リョーです。
先日、とうとう新型コロナウイルスに感染してしまいました。
妻と娘には症状が見られず、二人の抗原検査の結果は陰性でした。家庭内感染が起こらないようにするため、そして狭い家庭内での隔離生活に伴う頻繁な消毒などの作業の負担などを考えて、宿泊療養施設に申込み、入居してきました。
これから利用する人の参考になればと思い、申請方法、持参した方がいい物、宿泊療養施設内での生活などについてご紹介します。
なお、僕が入居したのは東京都での宿泊療養施設になります。他の道府県における状況は異なる可能性がありますので、ご了承ください。
東京都宿泊療養施設の概要
新型コロナウイルスに感染した場合に、ホテルに宿泊して療養生活を送る選択もあります。
対象者
宿泊療養施設に申し込む場合には、新型コロナウイルスの陽性者として登録されている必要があります。
2022年(令和4)年9月26日以降、医師が新型コロナウイルス感染者について発生届を提出するのは、65歳以上など重症化リスクが一定以上の方のみとなりました。それ以外の方は自分で「陽性者登録センター」に登録することによって、宿泊療養施設の対象になります。
利用料金は無料
お迎えのタクシー、食事、滞在費、全て無料です。
東京都宿泊療養施設に入居するまで
宿泊療養施設に入居するまでの登録や準備をまとめました。
「東京都陽性者登録センター」へ登録申請
65歳未満で、医師が発生届を提出しない方は、まず「東京都陽性者登録センター」に陽性者であることを登録します。
なお、僕の場合はインターネットで登録申請をしてから登録が完了されるまで約24時間かかりましたので、なるべく早く手続きを行うことをお勧めします。
「東京都宿泊療養申込窓口」へ申込
登録完了後、「東京都宿泊療養申込窓口」に電話にて申し込みます。
東京都宿泊療養申込窓口 03-5320-5997
(午前9時から午後4時まで 年中無休)
なお、65歳以上などで医師が発生届を提出する対象者の方は、お住まいの地域の保健所を通じて手続きを行うこととなっているようです。
詳しくは「宿泊療養を申し込むには」をご確認ください。
僕が「東京都宿泊療養申込窓口」に電話で申し込んだのは土曜日の午前11時30分頃でした。
約1時間後の午後0時30分頃に申請事項を確認する電話があり、同日午後8時頃に翌日の入居が決まったという電話連絡を受けました。
「宿泊療養施設」入居時の移動手段
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、公共交通機関を使用することはできません。
そのため、家族の運転する車で入居する場合を除いては、専用のタクシーがお迎えに来ます。
日曜日の午後1時30分にお迎えのタクシーがマンションの前に到着し、宿泊療養施設に向かいました。
途中で1名が同乗し、乗客は自分を合わせて2名でした。
運転席と後部座席はビニールシートで区切られていました。
荷物は自分で車のトランクルームに入れ、運転手さんとの接触がない仕組みになっていました。
「宿泊療養施設」に持参したもの
必ず持参するよう案内されているものは以下のとおりです。
- 保険証
- 体温計
- タオル
- ナイトウェア
- 服用中の薬
それ以外で持参したもので、役に立ったと思うものを記載します。
枕:自分の枕を持っていくと寝やすいです
ブランケット :肌に馴染むものを持っていって安心できました
スポーツドリンクの粉:支給される水のペットボトルに入れて飲みました
マグカップ:紙コップしかないので、コーヒーや紅茶を飲むのに重宝しました
プロテイン:ずっと寝てばかりになるので、体が鈍ります。少し回復してからは、時々腕立て伏せや腹筋をして、プロテインを飲みました
のど飴・トローチ:特に喉が痛くなったので、持っていって良かったです
お菓子:気晴らしに
本:気晴らしに
PC:調子が良い時に作業ができます
スリッパ:ホテルの薄いスリッパはありますが、使いやすいものを持参した方が良いでしょう
ちなみに、お酒・タバコ類の持ち込みは禁止です。
宿泊療養施設での生活
お部屋や食事について紹介します。
宿泊療養施設の部屋の様子
僕が入居したのは一般的なボジネスホテルのシングルルームでした。
ポットや冷蔵庫もあります。
ユニットバスで、小さいですがお湯に浸かることも可能でした。
食事・アメニティ
食事は、普通のお弁当です。
開始当初は、揚げ物に偏った弁当が批判されたりしていましたが、2022年12月時点では良くも悪くも普通のお弁当でした。
お弁当の種類は、朝昼夕、それぞれ1種類です。
食欲がない方に、ゼリーやレトルトのおかゆもありました。
朝昼夕、食事を取りに行く時間が各1時間あります。
その時間のみ部屋を出ることができ、食事を取りに行くと同時にゴミ出しをしたり、各種アメニティの補充を行なったりします。
水やお茶のペットボトル、マスク・綿棒・ティッシュ・コーヒー・紅茶・調味料などのアメニティが置かれていて、自由に持っていくことができます。
通常のホテルのアメニティではない、トイレ洗浄剤や風呂掃除用のスポンジがありました。
清潔に過ごせるように配慮されています。
今回の宿泊療養施設の場合は、1階のロビーの少し広いスペースにお弁当やアメニティが置かれていました。
毎日の過ごし方
療養中ですので、健康状態の報告と食事以外に、特に予定はありません。
体調に余裕があれば、本を読んだりPCで作業したり、TVを観たりできます。
6:30-6:45 検温と酸素飽和度・脈拍の測定をして、健康状態をWEB上で報告
※貸与されるパルスオキシメーターや持参した体温計を使用
7:30-8:30 朝食・ごみ出し等
午前中 看護師による健康状態の確認(確認事項がある場合のみ電話があります)
12:00-13:00 昼食・ごみ出し等
16:00-16:15 検温と酸素飽和度・脈拍の測定をして、健康状態をWEB上で報告
18:00-19:00 夕食・ごみ出し等
退去時について
最初に、入居中は解熱作用のある薬は飲まないよう指示をされます。
持参した薬の全てに解熱作用があったので、入居以降は薬が飲めませんでした。とにかく喉が痛かったので、トローチを持参して本当に助かりました。
発症から7日間経過し、症状が軽快していてかつ、薬を飲まない状態で発熱していない状態が24時間以上経過している場合には退去できます。
退所時間は以下のいずれかを指定
- 朝5:50
- 朝9:00
退所日の朝一番で出勤したい人は5:50とするようですが、ほとんどの人は9:00を選んでいるとのことでした。
退去する場合は、使用した枕カバー・シーツ・布団カバー・バスマット・フェイスタオルを全てゴミとして処分します。
まとめ
土日も夜も関係なく宿泊療養施設や対応窓口で働いてくださる職員の皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。
また、これだけのサービスを無料で受けられる日本という国は素晴らしいと思いますし、それだけ新型コロナウイルス対策には手間とお金がかけられているのだと実感しました。
「東京都陽性者登録センター」はこちら
「宿泊療養を申し込むには」はこちら
「宿泊療養施設のご案内」はこちら
※すべて東京都のホームページ
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